昨今、多くのビジネスは自社の企業不動産（CRE）戦略が時代遅れにならないよう、環境・社会・ガバナンス（ESG）指針に沿ったフレキシブルなオフィススペースを採用するようになってきました。さらに最近の世界情勢と経済の傾向に影響を受けて、ハイブリッドの働き方がより広まってきているため、主にオフィスで働く形から、フレキシブルワークスペースで働く代替オプションを提供する企業が増えてきています。興味深いことに、これらのトレンドは企業不動産（CRE）戦略について数多くの重要なメッセージを示唆しています。
フレキシブルなオフィススペースが主流になるにつれ、（この記事で着目する大阪を含めた）アジア太平洋地域における主要都市の企業文化を促す形でフレキシブルワークスペースは進化を遂げているように見えます。例えば北米やヨーロッパなどの地域とは異なり、本質的に日本の企業文化は対面のやりとりやオフィスの存在を重視するという比較的特有なシステムを備えている傾向があります。ですが、フレキシブルワークスペース、特にエンタープライズソリューションはますます普及しており、企業は従業員のニーズや好みをきめ細やかに把握しやすくなり、同時に生産的な職場の管理にあたり企業が直面する課題や機会にも対応しやすくなってきています。
従業員のエンゲージメントと生産性について-JLLの研究
企業と従業員双方の仕事への期待や優先順位の変化を背景に、統計は何を示しているか？
- 調査に参加した世界各地の組織のうち43％が、今後3年間のうちにフレキシブルワークスペースへの投資を加速させる予定があり、51％はサードパーティープロバイダーを通して賃貸をする予定があると回答。
- 人事専門家のうち56％は、ほとんどの従業員は今後もハイブリッドの働き方を継続するため、職場環境に関する戦略は変わっていくと予測。
- 54％は2025年までにダイナミックな働き方になると予測。
- 56％の組織は、職場を改装またはリフォームする予定と回答。
- 60％がオフィスでの仕事の主要なメリットは「学習」と「能力開発」であると回答。
- 回答者のうち最大84％は、「従業員は今後さらに高レベルの自主性を求めるだろう」という意見に賛成。
ハイブリッドな働き方のデメリットの一つは、集団でのアイデンティティおよび組織文化の基礎となる絆が弱まってしまうという傾向です。しかし、エンタープライズソリューションはカスタマイズされたワークスペースソリューションを各ビジネスの特徴に合わせてデザインできるので、このような懸念を解消できます。例えばコンパスオフィス社のデザインチームとプロジェクトマネジメントチームは、50㎡のワークスペースから、比較的大規模なスペースを必要とする一流企業や国際的な組織向けのフロア全体（複数階）のケースまで、各企業向けのカスタムメイドのオフィススペースの計画、デザイン、運営において長年の経験があります。
イノゲート大阪 – 将来のワークスペース戦略を形作る
あらゆる組織はオフィスをより生産的な場にするために積極的に投資しており、職場で過ごす時間ができる限り生産的になるように様々なアメニティが必要とされています。スタッフを適切にサポートするためにエンタープライズソリューションを取り入れる組織も増えてきています。より高品質のデスク、マネージャー向けの特別室、素敵なデザインの休憩室、さらに企業特有の必須事項によっては録音スタジオまでも備えたソリューションも可能です。オフィスのメンテナンスなどその他の管理業務は、フレキシブルオフィススペース・プロバイダーが行います。
具体的な事例をご紹介しましょう。イノゲート大阪の9階と10階にあるコンパスオフィス社最新のフレキシブルワークスペースは細長いレイアウトからなり、多様なインテリアデザインおよび企業向けの各種設備の設置に対応しています。大阪にあるこのフレキシブル・オフィススペースは、コンパスオフィス社による日本国内のビジネスセンターのラインナップのうち最も新しいものです。この最新のビジネスセンターは都市公園にも隣接しているので、ここで働くスタッフのウェルビーングの促進にも有効でしょう。2つのフロアを備えるビジネスセンターはJR大阪駅に直結しており、7つの駅、13の地下鉄路線、関西国際空港へのアクセスが便利です。
イノゲート大阪内にあるコンパスオフィス社のビジネスセンターには2つのフロアがあり、2024年8月にオープン予定です。素晴らしい景色を一望できるフレキシブル・ワークスペースをダイナミックな都市大阪で確保されたい企業様向けに、先行予約受付中です。エンタープライズソリューション・モデルとして、追加のメリットもございます。企業様が安心して自らの事業に集中できるように、コンパスオフィス社はターンキープロジェクトに特化しており、フレキシブルオフィスのデザインから施工、管理サービスまでのサポートを提供しています。エンタープライズソリューションを活用することで、企業様はタイムリーに、かつコスト効率の良いやり方で、高額の初期設備投資なしに、状況に応じて適切な規模のオフィス空間を持つことができ、アジリティを確保いただけます。
創意あふれるイノゲート大阪
これまでのフレキシブル・オフィススペースの形態は、大きなオフィスビルの特定の階をテナントとして賃貸し、そのフロアのみをフレキシブルなワークスペースとして提供するものでした。しかし、イノゲート大阪はJR西日本、ビル所有者、地域交通網のデベロッパーとの共同事業であるため、特定の階以外の場所でのサービス提供も可能です。クライエント企業様は11階にあるカンファレンスセンターをお使いいただくだけでなく、3〜5階にある多数のレストランや小売店もご利用いただけます。これらのサービスは、JR西日本が持つ地域のネットワークを活用したコミュニティイベントを通して、ビルのテナントだけでなく、地域の皆様にもお使いいただけます。この点で、各企業の従業員らが目的を持って集まる場所として作られたイノゲート大阪は、まさにイノベーションへの入り口（ゲート）なのです。
商業的な話から少し離れることになりますが、政府はこれらの新たな傾向を都市計画に取り入れることで、オルタナティブな働き方への転換のサポートとして重要な役割を担っています。例えば街の中心地の外、特に住宅街や工業地域にフレキシブルなワークスペースを取り入れる複合利用（ミクスドユース）に着目した組織計画のおかげで、シンガポールの都市再計画局（URA）は注目を浴びています。シンガポールでは例えば、街で働く市民のウェルビーングを促進するために、そして潜在的な投資家および従業員にとって環境・社会・ガバナンス（ESG）目標が重要となる現代社会において健康で環境に優しい生活を維持するために、都市公園の開発が行われました。持続可能な空間および緑化に対する確かな実績を作り上げていくために、グリーンなアメニティを備えたグリーンな建物内に空間を確保することは、企業の不動産を時代遅れにさせないために重要です。さらにこれは、企業が優秀な人材を惹きつけ、他社との差別化を図る一つの方法でもあります。
代替案として、各クライエント特有のニーズに沿って既存の職場スペースを調整することでカスタムメイドのオフィス空間を作ることも可能です。これは多くの企業にとって引き続き魅力的な選択肢で、多様な管理サービスを備えたフレキシブルなターンキーソリューションです。コンパスオフィス社は、カスタマイズされたワークスペース（仕事場）に関するすべてのプロセスを管理しています。企業特有の必須要件を特定することから、レイアウトのデザイン、プロジェクトの管理、納入まで、壁の色も含めて企業の好みに合わせて対応可能です。
組織における人員の動態は常に変化しており、多くの社会で柔軟な働き方が標準となっている今の時代にオフィス空間の変換を成功させるためには、企業不動産（CRE）戦略が必須です。イノゲート大阪内にあるコンパスオフィス社最新のビジネスセンターのようなフレキシブルなワークスペースは機敏性と柔軟性を備えているため、組織にとって費用効率が良く、従業員にとっても魅力的です。従業員の健康とウェルビーングがますます重要視される中、オフィス内の人口密度を下げるためにもフレキシブル・オフィススペースは最適なソリューションです。これらのトレンドに乗り遅れずにいる組織は魅力的な雇用主として効率よく優位な位置に付きやすくなり、職場の文化の強化、従業員間の連携、創造力や将来性の促進もしやすくなるでしょう。
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コンパスオフィスについて
コンパスオフィスは、アジア太平洋地域で急成長しているフレキシブルなワークスペース・プロバイダーとして、ビジネスプロフェッショナル、スタートアップ企業、多国籍企業などに向けてサービスを提供しています。
2009年以来、弊社のグローバルサポートチームは、現代の変化に富むリスク環境で成長を促進するよう、企業ごとにカスタマイズされた革新的なワークプレイスとプロフェッショナルサービスの提供に専念しております。
弊社は2万以上のクライエントのネットワークを持ち、10都市において50以上のオフィスがあり、このポートフォリオは拡大し続けています。弊社の企業向けITインフラとコミュニケーションソリューションは、モダンな職場(ワークプレイス)の需要に応えるようデザインされています。
詳細は、www.compassoffices.com/ja-jp/をお訪ねください。