(セミ)プライベート・オフィス
ここでは、壁によって密閉されているオフィスをプライベート・オフィスと呼び、壁が完全に密閉されていないオフィスをセミプライベート・オフィスと呼びます。どちらも、複数人で事業を行っている場合に考えらえる選択肢です。
セミプライベート・オフィスは先に述べたブースのような弱点があり、電話の声は外に聞こえてしまいます。ブースなどよりは広く作られているため解放感はありますが、その分社内で話をしている内容はすべて隣に丸聞こえになる可能性も考えましょう。このためやはり機密度の高い会話は差し控える必要があります。
プライベート・オフィスの場合、壁で密閉されているため、非常に高いセキュリティを確保できます。非常に機密度の高い電話や同僚との会話も、外部に気兼ねなくすることができます。パソコン画面を見る可能性があるのは自分と同じ会社の社員だけです。安心度は他のオフィスより格段と上がります。
複数人に対応するきちんとしたオフィスなので、ほとんどの場合登記に対応しています(確認が必要です)。 このような複数人向けのオフィスを選択する場合でも、いくつか検討課題として考えておいたほうがいいことがあります。
オフィスによっては、デザインが先行して壁がガラス張りの場合もあります。この場合、セキュリティレベルは大きく低下します。音声だけではなく、プレゼンテーションのスライドやホワイトボードに書いた言葉一つ一つが丸見えです。これはビジネスによっては大きな問題です。
また、先に述べてきたコワーキング・スペースやブースタイプと同様に、受付があるか、会議室があるかなどもきちんと確かめたほうがいいでしょう。総合受付を置いているオフィスならば、来客の一時対応や会議室への誘導などを行ってくれるでしょう。お客様に対する対応がスムーズなほうが、いい印象を持たれることは間違いありません。また、受付が郵便物や小包の受け取り代行をしてくれれば、自分の会社のリソースを営業にフォーカスすることも可能です。もし受付がバイリンガルスタッフであれば、外国籍のお客様への対応も可能です。受付がバイリンガルかどうかは、見学時に確認しましょう。
密閉されたタイプの会議室があれば、機密度の高い打ち合わせをすることができます。周囲に影響されない環境で、建設的な会話を重ねられれば、お客様との関係もより深まっていくでしょう。 中には、少人数だけれどもさまざまな場所に支部を持ちたい企業もあるかもしれません。その場合、電話会議やビデオ会議も対応できる設備があれば、安心ですね。