ワークライフバランスや働きがいへの重要性が高まる中、時間や場所に捉われないフレキシブルな働き方の人気が高まり、ワークスタイルが急速に変化しています。今回は、テック企業の間でハイブリッドワークが主流になりつつある理由を見ていきます。
テック企業とは
テック企業とは、テクノロジーを駆使したビジネスを展開している企業で、米国の GAFA などが有名ですが、その他にも金融のフィンテックや女性の健康のフェムテックなども最近耳にする機会が増えています。
テック企業は常に新たな技術を取り入れ、スピード感のある積極的な実践が求められます。また、市場の変化へ柔軟に対応しながら企業成長を続けるためには、組織がフレキシブルであることが重要です。そのためハイブリッドワークやフレキシブルオフィスの導入など、常に柔軟な働き方を取り入れているテック企業が多くあります。
ハイブリッドワークとは
ハイブリットワークとは、オフィスかリモートか?の選択ではなく、両方を組み合わせて、それぞれのメリットを活かす新しい勤務形態です。
ハイブリッドワークの必要性が声高になってきた理由には、自宅からのテレワークをやってみて、メリットを感じる反面、環境が整っておらず集中しにくい、コミュニケーションが難しいなどの課題も浮き彫りになってきた背景があります。
また、より柔軟な働き方、新たな職場の形が求められる中で、少人数のチームでコミュニケーションを重視するアジャイルワーキングや、作業内容に応じて最適な場所を選んで働くことにより生産性が向上するという ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)が注目されるようになり、これらの実現にはハイブリッドワークが適していると考えられるようになってきました。
さらに詳しくは、ハイブリッドワークのメリットや課題を解説の記事でも深堀しています。
ハイブリッドワークを導入するテック企業が増加している理由
Foundry が 2022 年 6 月に発表した調査「2022 Future of Work study」によると、94% の企業がハイブリッドワークの仕組みを既に導入しており、今後もハイブリッドワークを継続すると考えている企業が、リモートのみ、オフィスのみと回答した企業数を上回りました。
クラウドストレージサービスを提供するテック企業 Dropbox は、90% をリモートワークにして、オフィスはブレインストーミングや従業員教育の機会など、グループで集まる場合にのみ使用する方針に舵を切りました。その代わり、在宅の仕事環境を充実させる、コワーキングスペースで仕事したい、ジムで健康管理したい、子供を預けたい、など従業員が使える費用を年間 7,000 ドル提供しています。
ハイブリッドワーク導入企業が増えているのには、企業側、従業員側の両方にメリットがあるためです。
オフィスの使い方・規模の見直し
全員が毎日オフィスに集う従来の働き方と異なり、全員のデスクを用意する必要がないため、規模を縮小することにより賃貸料や光熱費など様々なコストを削減することができます。また、ミーティングルームやラウンジなどを充実させるなど、オフィス空間の大きな変革も可能です。
従来のオフィス以外にも、レンタルオフィスやシェアオフィスをアクセスの良い場所に提供する企業もあります。
働き方が柔軟に選択できることの重要性
働く環境を自由に選択できることにより、家族との時間が取りやすくなる、通勤時間の削減によりスキルアップのための勉強などに取り組めるようになるなど、大きなメリットです。また、在宅だけでは孤立してメンタルヘルスのケアが難しかった従業員も、オフィスとリモートの組み合わせにより、燃え尽き症候群などを防ぐことにも役立ちます。
優秀な人材の獲得をしたいテック企業にとって、柔軟な働き方の選択肢を提供していることは、競争が激しい中で魅力的なアピールポイントとなります。
従業員エンゲージメントの向上
ハイブリッドワークの導入により、仕事とそれ以外の生活もバランスよく充実させるワークライフバランスが実現しやすくなると考えられます。ワークライフバランスは、従業員のエンゲージメント(企業への信頼や貢献意欲)の向上に強く影響するため、生産性向上、顧客の満足度アップにもつながります。
まとめ
今後の働き方において、生産性とワークライフバランスを両立させる方法として、ハイブリッドワークにシフトするテック企業が増えてきていることが分かります。
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